トランヴェール4月号で取材した川俣シャモ [旅]
『トランヴェール4月号』で福島の旨いものをあれこれと取材しました。
福島到着後、真っ先に向かったのは、山里にある川俣町です。
ここでは川俣シャモという軍鶏が飼われています。
「うちのシャモは旨いんだ。塩焼きが最高!」
そんな話を生産者から聞いたものの、食べてみるまでは信用できません。
その足で福島市内にある「陽風水(ひふみ)」という焼き鳥店へ向かいました。
「川俣シャモは塩焼きに限る」というので、陽風水のご主人に塩焼きを注文。
撮影用に、8本ほど焼いてもらいました。
川俣シャモでとったスープもあると聞き、出してもらいました。
福島へ行くと必ず立ち寄る店があります。
じつは、この日の夜も、仕事が終わったら、その店へ行くつもりでした。
ところが。
川俣シャモがあまりにもおいしかったので、
夕食は陽風水で川俣シャモ三昧をすることにしました。
皮やもも肉などの一般的な部位もありますが、
ご主人が川俣シャモをさばいているので
よそではめったにお目にかかれない、珍しい部位も焼いてくれます(要予約)。
川俣シャモは、親子丼で知られる、あの玉ひででも使われています。
そんな縁もあり、ご主人は玉ひでで修業した経験があります。
肉汁があふれる川俣シャモの焼き鳥を思う存分堪能したあとは、
玉ひで直伝の親子丼を注文しました。
(シャモなんて大したことないよ)
たかをくくっていたのですが、おったまげました。
川俣シャモ、旨いです。
人生初めての「大洗鹿島線」に乗る [旅]
昨日、大洗鹿島線に乗ってきました。
ディーゼル車に乗るのは久しぶりです。
新幹線は便利だけど、ディーゼル車特有のあの音と振動が心地よいものです。
旅で出ている感がするじゃありませんか。
大洗に到着したら、電車と同じカラーリングの植木鉢が歓待してくれました。
偕楽園に行く時間はありませんでしたが、神社で梅を見ることができました。
昼飯は、地元の人から支持を受けているという柳屋でタンメン。
まわりのテーブルでは漁師らしいオジサンたちがビールを飲んでいました。
博多「さきと」の料理と器に圧倒される [旅]
昨晩、博多に泊まりました。
うまいものがたくさんある中で、選んだ店は「居酒屋さきと」。
カウンターのみの居酒屋ですが、席に着いた途端、豆皿が用意されました。
あまりにも美しい皿に思わず息をのみました。
〆鯖もうまかったなあ。
これは馬のたてがみ。
つまり馬のネックです。生姜醤油で食べます。
肉というよりも脂肪のかたまり。
とろん〜とした甘みがあります。
食べ終わった瞬間、隠れていた絵を見た瞬間、また息をのみました。
酒の種類も豊富です。
佐賀の鍋島を頼みました。
徳利も味がありました。
使った皿を目の前で洗っているので思わず聞いてしまいました。
「割るのが怖くないですか」
「いいえ、使ってなんぼのもんです」
どこで仕入れているのか尋ねたところ、
市内で開かれている蚤の市で買ってくるとお聞きしました。
(さぞや高いのだろうな)
と思いきや、1枚100円だそうな。
「500円で売っている人もいますが、100円でないと買いません」
と教えてくれました。
ポテトサラダのお皿は現代のもののようでしたが、味は抜群。
パンにはさみ、ソースをどぼどぼとかけて食べたくなるような逸品でした。
和歌山ではしごした「わかやまポンチ」 [旅]
昨秋、和歌山出身のイタリア料理研究家に
「和歌山はカキの生産量も日本一」と教えてもらった。
和歌山が柑橘類の生産量が日本一であることは知っていたけど、
「ブルータスお前もか」、じゃなかった、
「カキよお前もか」という思いもあり、
ぜひ和歌山の果物農家を取材したいと願っていました。
残念ながら、カキ農家には出会えませんでしたが、
和歌山の森末慎二と呼ばれている
ミカン農家の稲住昌広さんの畑におじゃましました。
畑で立ち食いしたミカンが旨いのなんの。
何個食べたか、記憶にございません。
それはさておき。
和歌山はミカンだけでなく、カキやイチゴ、桃など、
果物王国であることをもっと知ってもらおうと、
「わかやまポンチ」という料理を県下で出しています。
カフェやホテルでも商品化していますが、
和食店や回転すし店でもわかやまポンチをメニューに掲げています。
「魚匠銀平本店」で食べた『サワラの焼き魚定食』も相当うまかったのですが、
食後に頼んだ「わかやまポンチ」にもおったまげました。
フルーツの盛り合わせの上に、飴細工をあしらった逸品でした。
今回は和食店とホテルの喫茶コーナーでしか食べることができませんでした。
次回は回転すし店のわかやまポンチも食ってやるつもりです。
dancyu12月号で取材した「どんどろけ飯」って何? [旅]
11月6日本日発売の『dancyu12月号』で「どんどろけ飯」を取材しました。
「あんたあの娘のなんなのさ」は、
『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』ですが、
どんどろけ飯ってなんなのさ。
世にも恐ろしい、毒が入ったご飯なのか。
あるいは、泥で炊いたご飯なのか。
これを食べると、お化けが「どんどろけ〜」と出てくるご飯なのか。
簡単に説明すると、豆腐を使った炊き込みご飯がどんどろけ飯です。
「どんどろけ」は鳥取の方言で雷。
豆腐と雷がどう関係するのか。
dancyu12月をご覧ください。
ちなみに、どんどろけ飯のおこげがうまかったなあ。
拙宅では土釜でご飯を炊いているので、おこげができますが、
「どんどろけ飯のおこげにはかなわないなあ」と思いました。
旅先で赤福を喰らい、きしめんを流し込む [旅]
仕事で伊勢に出かけたのですが、
時間があったので伊勢神宮の参道を歩いてきました。
参道に木造3階建ての宿が鎮座しています。
参道で昼飯を食べた後、赤福とお茶で一服。
伊勢神宮へ行くのも初めてなら、赤福へ行くのも初めて。
仕事が終わり、名古屋駅新幹線ホームにあるきしめん屋で
きしめんを立ち食い。
思えば35年前、東京発鈍行の大垣行に乗り、
名古屋駅の在来線ホームで食べたきしめんが旨かったなあ。
すのきしめんの上に、かつお節がどか〜〜〜んと盛ってあり、
熱々の汁の湯気で、かつお節がユラユラと踊っていたのを
いまでも覚えています。
新幹線ホームのきしめんはかつお節がてんこ盛りではありませんでしたが、
旨いです。
聞けば、新幹線の上りホームと下りホームでは、味が違うのだそうです。
上りホームのほうが旨いんだそうな。
次回挑戦します。
日田焼きそばを初体験 [旅]
「焼きそばなんて、どこで食おうが、同じじゃん」
と思っていました。
でも、昨日、それが間違いだったことを歯茎と舌が知りました。
「日田焼きそばを食べませんか」
と誘われ、のこのこついていったら、「三久」という店に到着。
たかが焼きそばに、大のおとなが並んでいるではありませんか。
昔、富士宮で焼きそばを食べたことがありますが、
どんな味だったか、まったく記憶にございません。
日田焼きそばは、これまで食べてきた焼きそばとどう違うのか。
食感だと思いました。
ちょっと揚げたような麺が混じっている。
それが日田焼きそばの特徴かも。
どんな食感かというと、たとえば。
カップうどんにお湯を注ぎ、5分経つ前に麺を食べると、
ふやけていない、まだ硬い部分が歯にあたります。
「カリッ」とした焼きそばの麺と、
ちゃんと炒めた麺を噛む心地よさに加え、ふやっとしたモヤシの食感。
大盛りでなく、「ふつう盛りを2枚」頼めばよかったと大反省しております。
福岡空港の近くで天ぷら定食と、うどんを喰らう [旅]
天ぷらは神保町の「いもや」が、安くて最高だと長年信じてきました。
ところが。
もっとお得な店が、福岡空港の近くにありました。
福岡から成田に戻る際、
「空港の近くに、安くて旨い天ぷら屋があるよ」
と教えられ、行ってきました。
天ぷら7品(だったか)とご飯、豆腐の味噌汁に加え、
イカの塩辛や高菜漬け、モヤシのナムル、大根の煮物などが食べ放題で720円。
210円のアナゴを追加で頼み、大満足。
揚げたてを運んでくれます。
「初めて来ましたが、旨かったです」
と店員にお礼を言ったら、ニコッとしてくれました。
「天ぷら屋のとなりに、これまた旨いうどん屋があるんです」
と聞いていたので、飲食店のはしごを決行。
410円のごぼ天うどんを頼みました。
食感的には、讃岐うどんと正反対。
うどんというよりもワンタンに近い。
離乳食のうどんという言い方もできるかも。
腰のないうどんが、汁をどんどん吸うため、
急須のような容器に入った汁がいっしょに届きます。
しこしこのうどんもいいけど、ワンタンなうどんも、これはこれでいいかも。
関東の真っ黒なうどんはいただけませんが、
だしの利いた汁で食べるワンタンじゃなかった博多のうどんも、これまたうまし。
でも、腹いっぱいでした。
これがあるから、旅はおもしろい。
函館と道南の港町を散策 [旅]
久しぶりに北海道へ行ってきました。
しかも久しぶりにJALに乗ったら、シートが広々としていてびっくり。
目指すは函館から車で1時間半の港町。
腹が減っていたのでそば屋に入り、屋号と同じメニューを注文。
そば一杯だけでは足りないと思い、ざるそばを頼もうと思ったら、
「うちは量が多いので、ひとつで大丈夫」と女将さんにたしなめられました。
あれ、このシーンどこかで見たぞ!
『ブレードランナー』の冒頭に登場した新橋とおぼしきそば屋での会話にそっくり。
仕事の合間、輪島を思わせる港町を散策。
夫婦で営むパン屋でレーズンパンを買い食いしました。
帰り際、道の駅あっさぶでソフトクリームを買い食い。
帰りのエアーまでに時間があったので、函館山を散策。
観光にはまったく興味がなし。
あるのは食い気だけ。
でも、あまりにも天気が良かったので、高所恐怖症であることを忘れ、
ついつい登ってしまったものの、山頂で足がすくむ始末。
下山後、市内の自由市場にある定食屋で銀ダラ定食をいただきました。
熊本と島原の旅 [旅]
仕事で阿蘇、熊本市内、有明海に行ってきました。
雨かと思っていましたが、阿蘇も熊本市内もドピーカン。
阿蘇の山中を走っていると、奇妙なイデタチをした農家の人たちと遭遇。
車を降り、近づいてみてみると、人形でした。
「ダメよ! ダメダメ」で知られるあの芸人にそっくりで、ちょっと不気味。
その後、熊本市内で仕事をすませた後、昼飯もとらずにすぐに移動。
熊本港で車ごとフェリーに乗り、島原へ。
島原には何度か来ていますが、舟に乗るのは初体験。
船中でくまモンのプリンを買い食い。
下船後、佐賀県太良町を目指しました。
太良町の温泉宿でひと風呂浴びたあと、就寝。
広島では大雨が続いていますが、佐賀県の太良町でも翌朝から大雨。
朝4時半に雷が落ちました。
一日中雨かと思っていたら、9時には陽がさしてくるではありませんか。
宿の朝食にでた味噌汁が圧巻でした。
有明海産のバラ干しの海苔をかけて食べる味噌汁は旨いのなんの。
香りも抜群。
せっかく熊本へ行ったのに移動時間がかかるため、ラーメンを食べる時間もなし。
でもどこかで食べないと気がすまない。
佐賀で有名らしい店に入りましたが、感動もなにもない店でした。
1泊2日の熊本と佐賀の旅でしたが、
ラーメン以外は旨いものをあれこれと食べることができました。
料理は仕事で食べたので、現時点では書けません。
いずれまたの機会に。