マッサンが作ったポットスチルをコレクションする男。 [宣伝]
これまで趣味に遊び呆けている人に会う仕事をしてきました。
そうした困った人にご登場いただく連載が、
2月28日発売の「ライトニング3月号」(エイ出版)で始まります。
いろいろなタイトルを提案させてもらいましたが、
編集部が面白いタイトルをつけてくれました。
「ポケットの中の博物館」
といいます。
連載初回は、大分県日田市で「天領日田洋酒博物館」を
オープンした髙嶋甲子郎さんです。
(メインカット撮影/松隈直樹)
高嶋さんに初めて会ったのは8年前。
そのとき、「いつかウイスキーが飲める博物館を作りたい」と話していました。
まさか実現できるとは思っていませんでしたが、やってくれました。
マッサンこと、竹鶴政孝が作った2本のポットスチルのうちの1本を所有する、
クレイジーな洋酒マニアです。
マッサンと、エリーのモデルになったリタ夫人の写真も飾ってあります。
赤玉ポートワインや、テレビでも話題になったヌードポスタ―はもちろん、
サントリーが世に初めて送り出した国産ウイスキーの白札も展示されています。
洋酒会社のヌードポスターといえば、思い出があります。
学生時代、伊勢丹吉祥寺店の酒売り場でバイトをしていました。
そのバックヤードには洋酒会社が販促用に作った巨大なヌードカレンダーや
ポスターが置いてありました。
「美しい人がいるもんだなあ」と感心させられたポスターと、
高嶋さんの博物館で再会することができました。
博物館にはバーが併設されていて、ウイスキーを嗜むことができます。
夜、高嶋さんは、バーテンダーに変身。
ワンショット600円から数万円もするウイスキーも飲めます。
昼間は、グラス片手に、博物館を見学することもできます。
ウイスキーをやりながら、洋酒グッズを見学できるなんて、
粋なことをしてくれるじゃありませんか。
初めて会った頃、高嶋さんは家族5人といっしょに、
市内の賃貸マンションに住んでいました。
博物館を作った現在、市内の一軒家を賃貸しているそうです。
ふうつは家を建てた後、博物館を作るはずです、よね。
高嶋さんの場合、そうではありません。
一軒家を何軒も建てられるぐらいポケットマネーを使い、
コレクションを買いあさってきました。
だから、そんなこんなで奥さんには頭があがらないみたい。
ほんと、困った人です。そこが面白いんだけど。
いいなあ、素敵な方ですね!
こういう物狂いの方がいて文化が発展するんです。
もうもう文化財ですね、ここは。
by ナツパパ (2015-02-28 11:30)
ナツパパさん
そう思います。「物狂い」という言葉があるんですね。
初めて知りました。
ありがとうございます。
by 中島茂信 (2015-02-28 17:25)